Rare Tortoises & Turtles

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KYOTO, JAPAN


ミラクルサバイバー【サバイバー12】

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サバイバー12
サバイバー12

イベラ亜種の生命力の強さを再認識した出来事がありました。
本日、行方不明となっていたイベラギリシャリクガメが見つかりました。

状況がミラクルだったので反省の意味も込めてご紹介します。

当店ではイベラやロシア、ヘルマンなどのチチュウカイリクガメ系は冬眠ブースにて
冬眠させています。
春先に冬眠から目覚めましたと【お知らせ】にてご紹介しましたが、
↑の【12番】が冬眠後、行方不明になっていました。

冬眠ブースは屋外ですが、外部からの侵入や脱走はできない場所にあります。
屋外の飼育ブースは複数個所に分けています。
敷地内には多くのセンサーと死角のない配置で相当数の監視カメラを設置しているので、
人間はもとより猫などが侵入した場合もすぐにわかる様になっています。

つまり【冬眠ブース】で想像を超える深さの土に潜っていたことになります。冬眠させている数が
相当数いるので、わかりにくいこともありますがナンバリングしているので探していました。

冬眠ブースは、春先以降使うことがないのでずっと行かなかったのですが、
本日、半分土に潜ってじっとしている【12番】を発見しました。

衰弱してるかと思いましたが、全くそういうことはありません。温浴時に少し濃いめのオシッコを
した程度で目の落ちくぼみもなく、さっそく生殖器をだすくらい(♂)元気でした。

水分補給の意味でとりあえずレタスを与えたのですが、さすがにお腹が減っていたようで
狂ったように食べていました。土をかなり掘って探したのですが可哀そうなことをしてしまいました。

ここで今回の出来事をまとめると。。。イベラギリシャリクガメ  ♂ 14cm

冬眠ブースは4畳半くらいの広さに、硬い地質の土の上に腐葉土などをブレンドした土を
厚めに敷き詰めただけの場所でエサになるようなものは一切ありません。
雨ははいらないので水分も全くありません。ただ直射日光は当たらず風通しはある程度あります。

つまり、昨年の10月に移動した時から、9か月間飲まず食わずで過ごした事になります。
しかも体重もほどんど軽くなっていない状態だったので、オシッコをせずに体内の水分を維持していたとしか
考えられません。

イベラギリシャリクガメの生命力が強いことは今までも認識していましたが、さすがにビックリしました。

つらい思いをさせてしまったので心が痛みます。今回の事を教訓に、二度とないように肝に銘じます。

ベテラン飼育者やプロでもカメを死なせてしまうのは、ほどんどが事故になります。
教訓とすべく【サバイバー12】と名付けて種親になってもらうべく育て、
この生命力を引き継いだベビーを採っていきます。

今は野草とフードをたっぷり食べて、ゆっくり寝ているようです。





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