The mysterious Red-footed tortoise Ver.4


アカアシガメ(ボリビアア産)
アカアシガメ(スリナム産)

過去にアカアシガメの「 お知らせ 」を少し出しましたが、
今回は マニアさん 向けに少しだけ細かく書いた「 よもやま話 」シリーズとなります。
結構長文です。

アカアシガメには、現在4タイプがあると云う考え方が主流です。
呼び方は色々あるのですが、わかりやすく書くと下記のようなタイプです。

 【 ブラジリアンチェリーヘッドタイプ

 【 ブラジル東部タイプ

 【 ボリビアンタイプ

 【 ノーザンタイプ


※ タイプの特徴はググってみてください。


例えば、【 ブラジリアンチェリーヘッドタイプ 】と呼ばれるのは、
主に流通名「 ブラジリアンチェリーヘッド(以後 BC)」と呼ばれるものです。
チェリーヘッド 」とは、頭部の赤みが強く腹甲に縁取りや
霜降り柄(一部個体)がでる個体をいいます。
大きくならない「 ドワーフ血統 」と言われています。

悩ましいのは「産地」と「血統」「カラー」の問題です。

例としては、BC の産地は ブラジル のファームですが、
使われている種親の血統は アルゼンチンパラグアイ と言われています。

ブラジル の個体群も一緒になっている可能性もありますが、
ブラジル東部タイプ 】も含め 「 チェリーヘッド 」かどうかはハッキリしていません。
ややこしくなるのでドワーフ論争は横においておきます。


最初の画像は ボリビア 産で輸入された個体です。いわゆる【 ボリビアンタイプ 】です。
次の画像は スリナム 産で輸入された個体です。いわゆる【 ノーザンタイプ 】です。

ともに一般的に言われている「 チェリーヘッド 」の特徴が出ています。
本来なら スリナム 産は【 ノーザンタイプ 】で、販売個体の「 イエローヘッド 」の様な黄色から
オレンジのアタマが一般的と言われているので、ここまで赤い「 チェリーヘッド
にはならないと思われています。

つまり、アタマの赤さはかなり個体差があると思われます。
アタマが赤いので「 チェリーヘッド 」なのか、ましてやアタマは真っ赤でアシは全然。。。
みたいな個体も普通にいるのがアカアシガメです。

最近でこそ「 チェリーヘッド 」は BC の専売特許のようになっていますが、
オールドマニアさん や ANIMA のように何十年もこの業界にかかわっていると
地域別タイプ 」に関係なく流通名「 チェリーヘッド 」が普通に 使われていた
イメージです。
スリナム・チェリーヘッド 」 「 ボリビアン・チェリーヘッド
パラグアイ・チェリーヘッド 」。。。

スリナム・チェリーヘッド
2000年頃の 流通名「 スリナム・チェリーヘッド 」 どこからどうみても「チェリーヘッド」です。

下記、販売個体の腹甲をご覧ください。最近流通している同じ スリナム 産でも全く違います。

アカアシガメ スリナム産 2023CB 「チェリカラ」
アカアシガメ スリナム産 2022CB 「イエローヘッド」
アカアシガメ スリナム産 2022CB 「イエローヘッド」

また、最近の スリナム 産 CB個体に限っては、昔WCで入っていたり海外の写真でみる個体とは
少し違うイメージで、極端に大きくならない気がします。「 血統 」「 個体群 」がちがうのかも知れません。

チェリーヘッド(チェリカラ)= ドワーフ 」説と同様な扱いで「 スリナム産 = 大きくなる 」 と
色々な文献で語り継がれていますが、WC個体のイメージが摺り込まれているような気もします。
もちろん、飼育環境にも左右されますが、スリナム 産に限らずここ20年くらいに輸入されたCB個体が成長しても、
30cmや40cmオーバーの個体はなかなか、みかけない気がします。

ですので、最近入荷しているような スリナム 産CB個体に関しても、巨大に成長するイメージを
期待されてお迎えされても、極端には大きくならない可能性があります。
後述しますが、大きく育てたい方は、「 チェリカラ 」より「 イエローヘッド 」や「 ノーマルカラー 」を
選ばれると、まだ可能性が高くなると思われます。

また、輸入状況はハッキリしていませんが【 ブラジル東部タイプ 】も大きくなる個体群のようなので、
過去に大きくなった個体の中には、案外、こちらのタイプが混じっていたのかも知れません。


創業当時は ガイアナスリナム など【 ノーザンタイプ 】の産地からばかり輸入されていましたが、
ワイルドで入るいわゆる「 ひょうたん型 」でアタマやアシにほとんど色味のない個体から、
アタマやアシが赤い個体、黄色い個体、オレンジの個体。おなじ産地(輸出国)からでも
ロットによってかなりバリエーションがありました。

今回、ANIMA’s Selection としたセレクト個体も「 霜降り柄 」がでていたのは一匹だけでした。
コンモリ系に比べると大人気のリクガメとは言えませんが、色々な個体がはいってくるので、
バリエーションによる「 コレクション 」や「 ぬき 」が出来る種類でもあります。
ちなみに、ANIMAには、エルサルバドル  ラ・パス県 のコテコテの「 霜降りチェリカラ 」もいます。


話があちらこちらになってしまいましたが、上記理由からも、「チェリーヘッド」の定義がハッキリしていない以上。
アカアシガメを飼育されている方は、飼育個体やお迎えした個体が「 チェリーヘッド 」なのかどうなのか。。。
と、結構気にされる方が多い気がします。

あくまでホビーの世界ですので。。。飼育されている個体のアタマの「カラー」で
一喜一憂(ノーマルタイプ だから残念なんてことはありません)されるより、
シンプルにお迎え個体との飼育ライフを楽しんでいただきたく思います。

それでも、気になるのも ホビーだからこそと、わかっております。
ですので、下記のような考え方が楽しいかも知れません。

BC に代表される確実なインフォがない産地の個体で、アタマや腹甲など「 チェリーヘッド 」の
特徴がでている個体は「 モルフ 」ではないので、勝手な造語で申し訳ありませんが。。。
チェリーヘッド・カラー 」(チェリカラ)くらいのイメージでお迎えされる方が
精神衛生上良いかと思います。

産地やチェリーヘッドとは書いてなかったけど、 チェリカラ のアカアシガメ お迎えしました。

うちの子は、チェリカラ だな 」 みたいな感じでいいのでは。

あくまで【 ANIMA 基準 】ですが、以下点含めば「 チェリカラ 」だと思います。
・ アタマの色が白、ベージュ系、イエローではなく、赤や濃いめのオレンジ系。
・ 腹甲の各甲板に茶色や黒色の縁取り。
・ 甲板のシームに白が出ている。

もちろん、コダワル系マニアさん は、そこから深く調べていったり、個体選びの段階から
産地や特徴を気にかけて「 混じり 」を探したり、どんどん沼にはまって楽しんでください。

ヘビーマニアさん 向けには、もっと 他産地や バルバドス などの【 島モノ 】のことも書けばいいのでしょうが、
ANIMA から主にお迎えいただいているビギナーさんには、すでにチンプンカンプンだと思いますので、
この辺りにしておきます。
「 お知らせ 」や「 販売個体のご紹介 」では、出来るだけビギナーさんにわかりやすい
噛み砕いた表現にしていますので、マニアさんには「」的な表現は予めご了承ください。

以前にも書きましたが、実際の分類(タイプ分け)に関しては、少ない模式標本ベースに仕分けられた
学術論文や私などより「 特定の種類 」を専門に飼われていたり調べてられるブリーダーさんやマニアさんが
一番実情に即した「 地域個体群 」などをご存じだと思います。
そのような方のお話しを見聞きするのもこの趣味の醍醐味でもあります。

結論、個人的には過去経験上、産地と血統が異なることもありますが、下記のような考察です。

生息域が非常に広範囲なので、4タイプよりもっと細かく亜種レベルで別れる種だと思いますし、
BC は例外としても、広大な範囲の各国のファームが、わざわざ遠くの国の個体を集めて種親にする必要もないことから、
同じ国で捕獲されても「 地域個体群 」によってかなりバラツキがあるのではないか、
チェリーヘッド 」も4タイプ関係なく、各産地で一定数存在するのではないかと予想します。

ただ、意図的に商品価値をあげるために、アルゼンチンやパラグアイに代表される「 チェリーヘッド 」個体群を、
ノーザンタイプ 】のファームが、数十年前に 一定数導入した結果の流通であれば、
もう産地や血統、色に代表される表現 の確実性はこのかぎりではありませんし、
前述の「 地域個体群 」の予想は異なります。

ただ一点、何百匹と各産地の個体をみていますが、輸入されたアダルト個体も含めて
40㎝ を超えるような極端に大きくなっている個体はもちろん、大型個体で「 チェリーヘッド
をみたことはないので、「 チェリーヘッド(チェリカラ)= ドワーフ 」説は有力と考えます。

考えれば考える程、奥深いカメの世界。謎が多いほど惹かれるマニア心。

わかっていない事が多い種類なので、上記はあくまで過去経験から導いた私見に基づく「 よもやま話 」です。
参考程度に読んでいただきたく予めご容赦ください。









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